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MDF×漆の味わい深い組み合わせ
SAVA!STOREと同じ施設内に工房を構える漆器工房、錦古里(きんこり)漆器店から、漆塗りの大人かっこいい「収納ボックス」ができました。
伝統的な技法のひとつである“拭き漆”を施し、普通のMDFとは一味違う素材に仕上げられています。MDFとは、家具などの下地材によく使われ、木製チップを小片化して板にしたもの。木材のように軽量で複雑な加工もできる事に加え、木材特有の反りや乾燥割れなどが少ない素材です。
もともと錦古里漆器店は、お重など四角いものに漆を塗るのが専門の、角物(かくもの)塗師のご兄弟で営んでいます。創業も100年近く、漆器の町鯖江市河和田地区が誇る職人さんです。
MDFの角までムラなくしっかりと塗られている漆の美しさと、錦古里兄弟の妙技とに惚れ惚れしてしまいます。
(書類を入れやすいA4サイズ)
(名刺やバラつきやすいちょっとした小物などを入れるのに最適なA7サイズ)
実は、このMDFの拭き漆箱が作られるのと同じ工程で、TOURISTORE(SAVA!STORE直営店と錦古里漆器店が入る複合施設)のカウンターや壁、テーブルなど内装の至るところに漆が施されています。
TOURISTOREグランドオープン前に、内装の漆を塗る素材として何がベストか様々な素材に漆を塗って試していたところ、偶然見つけたのがMDFでした。
元々は家具などに使われている素材ではあるものの、漆を塗ってみるとMDFの風合いを残しつつも独特の雰囲気があり、すごくかっこよくなったのです。
こうして、角物塗師が生み出す大人の漆塗り収納箱が生まれることになりました。
さらに、錦古里さんの今後の展望としても「変わったものに漆を塗るワークショップをやってみたい。」という意向がありました。たとえば、100円ショップで買ってきたものに漆を塗ったりして、「赤や黒のぴかぴかしたお椀」という漆塗りのイメージそのものを刷新していくことを目指しているとか。
そういった背景もあり、MDFという素材に漆を塗るというその新奇性こそが、漆の可能性を広げていきたいという思いの現れで、この商品が生まれた最たる理由なのです。
ぐっと雰囲気を引き締めてくれ、使い込むほどに愛着が湧いてくる一品。
経年変化が楽しめる、素材そのものの面白さとその可能性を感じてみてください。
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錦古里漆器店
創業90年余り。鯖江市河和田町に工房を構え、重箱などの角物を専門に漆を塗る、角物塗師の兄弟によって営まれる錦古里漆器店。2019年4月よりTOURISTORE内に工房をリニューアルオープンし、常時工房見学が可能となりました。また職人が直接手解きを行い、伝統の漆器塗りを体験することが出来るワークショップも実施中。
インフォメーション
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サイズ
A4:幅244mm, たて320mm, takasa64mm
A7:幅98mm, tate123mm, takasa50mm
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素材
MDF、漆
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