共働き夫婦の食卓時間を積み重ねる、越前打刃物の贈り物ー 癶 HATSU_巴刃 / SEKISAKA_PARK
- 2025.12.26
「仕事も生活も大切にしたい。」
その気持ちが強ければ強いほど、働くことと、日々人として生きることのバランスの塩梅が難しく、両立のハードルを高く感じてしまうこともあるかもしれません。

そんな忙しない毎日の中で、ふと自分を取り戻し、大切な人との時間を慈しむきっかけをくれるのが、手馴染みの良い「道具」だったとしたら。

福井の伝統工芸を現代のライフスタイルに合わせてアップデートするプロジェクト「F-TRAD」のアイテム紹介特集第二弾として、今回は福井県に移住し、仕事に暮らしにと多忙な毎日を送る髙橋夫妻にインタビュー。
お二人が結婚祝いとして受け取り、今では毎日のように愛用している包丁についてお話を伺いました。
髙橋夫妻プロフィール

彩乃さん(写真左)
職業:グラフィックデザイナー
勤務形態:フルリモートでの在宅勤務。
経歴:鹿児島県出身。結婚を機に2024年に福井県へ移住。
家事のこと:掃除・洗濯が好き。料理は盛り付けを担当することが多い。
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要さん(写真右)
職業:宿業、花農家
勤務形態:海沿いにある宿と畑に通うため、外出が多い。チェックインのない日は家にいることも。
経歴:山形県出身。2015年10月に福井県へ移住。
家事のこと:特に好きなのは料理。朝食の用意、片付けを担当することが多い。
多忙な二人をつなぐ「食卓」の時間
海沿いの宿を営み、花農家としても活動する要さんと、フルリモートでグラフィックデザイナーとして働く彩乃さん。 土日も忙しい要さんと、平日勤務の彩乃さん。
ライフスタイルが異なる二人にとって、食事は一日の中で唯一、確実に一緒に過ごせる大切な時間だと言います。

要さん)朝ドラを見たり会話をしたり、ご飯の時間が二人で過ごす中心になっていますね。だから会話の内容も「今日の夜何食べる?」がほとんどです(笑)
彩乃さん) キッチンには二人で立つことが多いです。自然と分担が決まっていて、最後の味付けをパチっと決めるのは要くんに任せて、私は配膳や盛り付けを担当することが多いです。

互いの得意分野を活かし、効率よく、けれど一緒にいる時間は丁寧に。そんな現代的な共働き夫婦の食卓に、F-TRADのアイテムはどのように馴染んでいるのでしょうか。
結婚前から続く「愛着」が真ん中にある物選び
二人が日常の道具を選ぶ基準、それは「愛着が湧くかどうか」。
彩乃さん)愛着が湧くアイテムには、しっかりとした背景がおのずとあったり、耐久性があったりするものだと思っていて。長く愛せるかみたいなのは、選ぶ基準にはしてます。

要さん)離れて暮らしていた頃、誕生日やクリスマスには、日常で使えるキッチンツールを贈り合っていたんです。それは結局「いつか一緒に住んだ時に、二人で使いたいもの」で。やっぱり長く使えたり、思い出に残るようなものは選びたいなと思っていました。
彩乃さん) 誕生日に要くんから大きな鉄のフライパンが届いた時は驚きました(笑)でも、先の生活をイメージして選んでくれたことが嬉しかったですね。

要さんから彩乃さんに贈られたturkの鉄フライパンとオリーブのカッティングボード
アクセサリーなどの定番ギフトや、一時の華やかさを重視したものではなく、「二人の未来を作る暮らしの道具」を。
そんなふうに長く愛せるものを大切にしてきた二人が、結婚祝いとして受け取ったのが、今回ご紹介するF-TARDの包丁「癶HATSUの巴刃(ともえは)」でした。
少し小ぶりで、丸くて、しっかり鋭い「巴刃(ともえは)」
巴刃は、700年以上の歴史を持つ伝統工芸品「越前打刃物」の技術を継承しながら、現代の生活に合わせて作られた包丁です。
ペティナイフのように小回りが利き、三徳包丁のようにしっかりと切れる絶妙なサイズ感で、本格的な越前打刃物の入り口としておすすめの一品。

福井に移住する前は、伝統工芸品に対して、日常使いとはかけ離れたイメージを持っていたというお二人。

彩乃さん)「 伝統工芸」って言葉の響きから、ハレの日のイメージが強くて。自分の暮らしに取り入れられるとは思ってなかったです。
要さん)博物館やギャラリーに飾られていて、「文化に造詣(ぞうけい)の深い人たちが愛でるもの」というイメージがありました。

しかし、福井のものづくりの産地を知るにつれて、二人と伝統工芸との距離は少しずつ縮まっていきます。そして友人から結婚祝いとして巴刃が届き、二人の日常に新たな伝統工芸品が仲間入りしました。

彩乃さん) 巴刃の第一印象は、切れ味よりも「形が可愛い!」が先でした。伝統工芸品なのに仰々しくなくて、すっと生活に入ってきましたね。
使ってみると、小さくて手に馴染むので手が疲れにくいんです。我が家は中華料理をよく作るので、生姜やニンニクなどの薬味を切る時にも重宝しています。

要さん) 最初は、噂に聞いていた越前打刃物が、どういう切れ味でどういう使い心地なのかワクワクしました。果物や野菜を切るのにちょうどよくて、トマトを薄くスライスするとき、途中で止まってしまうストレスがなかったりだとか。
スッと刃が入る感覚が気持ち良くて、料理のモチベーションが上がりますし、美味しさを損なうことなく食材を大切に調理できるのかなと感じています。 あと意外と万能で、大きくない魚ならこれ一本で捌いてしまうこともあります。※
※冷凍したものや、太い骨のある魚や肉などの硬いものには、刃欠けの原因となるため使用はお控えください。

特別な「ハレの日」だけでなく、日々の薬味切りから簡単な魚の処理まで。巴刃は、忙しい二人の「ケの日(日常)」を支える頼もしい相棒になっています。
【番外編】巴刃と一緒に揃えたい、食卓を整えるマルチトレー「 SEKISAKA / PARK 」
今回は包丁と合わせて、二人の食卓空間を彩るアイテムとして、SEKISAKAのマルチトレー「PARK」をご紹介。
越前漆器の技術を使いながら、モダンなパステルカラーとコロンとしたフォルムが特徴のこのアイテム。今回はカトラリーレストとして食卓に迎えていただきました。

彩乃さん) 最初はデスク周り用かな?と思ったくらい、丸っこくて可愛らしいフォルムでした。でも実際に食卓に置いてみると、他の食器との相性がすごくいいんです。目立ちすぎず、馴染んでくれる。
要さん) 箸だけで済ませることも多いですが、フォークやスプーンなどカトラリーが増えた時に、まとめて置いておけるのが便利ですね。食事の段取りが整う感じがします。

置くだけで食卓が少し整い、華やぐ。機能性と愛らしさを兼ね備えたアイテムです。
【 F-TRAD FOUND】SEKISAKA PARK
忙しい日々の中だからこそ、暮らしに向き合う時間を

最後に、これから結婚祝いやギフトを検討している方へ、お二人からメッセージをいただきました。

彩乃さん) 巴刃をお祝いに贈るのは、めっちゃおすすめです! 自分用には少し贅沢に感じるものだからこそ、もらえると嬉しい。伝統工芸だけど「暮らしの道具」だから、毎日使って、贈ってくれた人のことを思い出せます。

彩乃さん)食べることとか暮らすことに向き合う時間になりますし、忙しい毎日を送っている方にこそ使って欲しいアイテムです。

要さん) 食や料理が好きな人はもちろん、日々の暮らしをもう少し楽しみたいと思っている人にもフィットするんじゃないかなと。道具の手入れをする時間も含めて、暮らしに向き合うきっかけをくれるアイテムだと思います。
「ハレ」の日の伝統工芸を、「ケ」の日の食卓へ。 F-TRADのアイテムは、忙しい毎日の中でふと立ち止まり、「切る」「食べる」という行為そのものや、日々の生活こそが大切だと感じさせてくれる、そんな力を持っています。

大切な人の新しい門出に、あるいは自分たちの暮らしのアップデートに。一生ものの愛着を育む道具を選んでみませんか?
■F-TRADについて
今回のスタイリングで使用されたアイテム、「癶(HATSU) / 巴刃」と「SEKISAKA / PARK 」。
これらは、福井県が誇る伝統工芸を今の私たちの暮らしに合わせてアップデートしていくプロジェクト「F-TRAD(エフトラッド)」から生まれたプロダクトです。
越前漆器、越前和紙、若狭めのう細工、若狭塗、越前打刃物、越前焼、越前箪笥など、福井の産地に根付く職人の技術と現代のデザインが出会い、日々の暮らしに寄り添う新たな道具が作られています。
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